JAMA Psychiatry、2016年5月12日号より。
「5月病」という言葉もあるように、今は生活環境などの変化で精神的に不安定になるヒトの多い時期です。
薬をとるのは躊躇われたり、薬をとっても十分な効果が得られないケースも多いといわれますが、今回の研究では全身温熱療法がうつ病への新治療となるかも❓と報告されました。
治療直後から6週間後まで効果が認められ、薬のように副作用の心配をしなくても良いといわれる温熱治療。
今後うつ病への新たな展開が望めるかもしれませんね♪
【試験概要】
- 研究デザイン:二重盲検無作為化比較試験(RCT)
- 対象者:18-65歳の健常者でうつ病の基準を満たすが向精神薬を使用していない34名
- 試験期間:介入後6週間の追跡
- 介入:全身温熱療法、もしくは偽治療1回
全身温熱療法を受けたグループではうつ指標(Hamilton Depression Rating Scaleというスコア)が改善し、その効果は6週間後でも続いていた。
全身温熱療法を受けたグループのうつ指標は、偽治療のグループと比較して・・・
- 1週目:-6.53点
- 2週目:-6.35点
- 4週目:-4.50点
- 6週目:-4.27点