2016年5月24日火曜日

思春期に果物を沢山食べると乳がん発症リスクが25%低下❓

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BMJ、2016年5月11日号より。
思春期に果物を沢山食べると乳がん発症リスクが25%低下❓という報告です。

果物や野菜は様々な栄養成分を含み健康を維持するためには欠かせない食べ物です。
これらの食べ物を多く摂取することで様々な病気の予防に繋がるといわれていますが、年をとってから健康を意識しこれらを食べるのではなく、若い頃からの心掛けが重要かもしれません。
今回の研究では思春期に果物を多く食べていると乳がん発症リスクが25%低く、若年成人期の果物摂取量は特に乳がん発症リスクと相関しないと報告されました。
早いうちから健康的な食生活を意識することが重要ですね♪

ただ思春期を過ぎてしまった人も「もう遅い」と諦める必要はありません。
若年成人期でも、個別の野菜や果物を調べると、α-カロテンを多く含む果物や野菜、オレンジ、ケールの摂取が多いと乳がん発症リスクが低下しました。
何歳になっても諦めずなるべく多くの野菜や果物を食べるよう心掛けましょう♪
ちなみに思春期の摂取としては、リンゴ・バナナ・ブドウの摂取が特に乳がん発症リスク低下と相関していたようです。

【試験概要】

  • 研究デザイン:コホート研究
  • 対象者:Nurses' Health Study IIの対象者(1989年の試験開始時に25-42歳で閉経前の女性)のうち1991年に食生活に関するアンケートに回答した90,476名、および1998年に思春期の食生活について回答した44,223名。
【試験結果】
若年成人期(27-44歳)、思春期(13-18歳)の食生活それぞれと乳がんリスクの相関を調べたところ・・・
  • 思春期の果物摂取量が多いと乳がん発症リスクが25%低かった(中央値2.9単位/日の最多グループ vs. 0.5単位/日の最少グループでHR 0.75)
  • 若年成人期の果物摂取量は乳がん発症リスクと有意な相関なし
  • 野菜摂取量については思春期も若年成人期も乳がん発症リスクと有意な相関なし
  • 詳細の解析では、若年成人期にα-カロテンを多く含む野菜や果物を食べていると閉経前乳がん発症リスクが18%低かった(中央値で0.5単位/日の最多グループ vs. 0.03単位/日の最少グループでHR 0.82)。また思春期のリンゴ・バナナ・ブドウの摂取、若年成人期のオレンジとケールの摂取が乳がん発症リスク低下と相関していた。
【論文リンク】
Fruit and vegetable consumption in adolescence and early adulthood and risk of breast cancer: population based cohort study

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