BMJ、2016年5月11日号より。
閉経後女性において飲酒量アップは心臓病リスク低下と相関、でも乳がん発症リスクは上昇❓という報告です。
夏が近づき、キンキンに冷えた白ワインやビールが美味しい季節となってきました。
適度な飲酒は心臓病予防効果があるといわれていますが、一方で他の病気を招く可能性があります。
今回の研究は閉経後女性を対象にしたもので、5年の間に飲酒量が増えたヒトと一定だったヒトを比較したものです。
その結果、飲酒量が増えたヒトは確かに心臓病リスクが10-20%低かったのですが、その一方で乳がんリスクは10-30%高いことが分かりました。
健康効果もあれば健康を害する効果もあるお酒・・・いずれにしても過剰な飲酒は百害あって一利なしです。
適量を楽しみ上手にお酒と付き合いましょう♪
【試験概要】
- 研究デザイン:デンマークにおけるコホート研究(Diet, Cancer, and Health Study)
- 対象者:上記コホート研究において、1993‐98年と1999-2003年の評価を受けた閉経後の女性21,523名
- 試験期間:11年の追跡
5年間でアルコール摂取量が7杯/週(1杯/日)増加したグループは、アルコール摂取量が一定だったグループと比較して・・・
- 乳がん発症リスクが13%高かった(HR 1.13)
- 冠動脈疾患発症リスクが11%低かった(HR 0.89)
更に14杯/週(2杯/日)増加したグループでは・・・
- 乳がん発症リスクが29%高かった(HR 1.29)
- 冠動脈疾患発症リスクが22%低かった(HR 0.78)
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