2016年5月4日水曜日

肥満ではないヒトでもカロリー制限で気分・QoL・睡眠・性機能などが改善❓

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JAMA Intern Med.、2016年5月2日オンライン号より

肥満ではないヒトでもカロリー制限で気分・QoL・睡眠・性機能などが改善❓という報告です。

肥満が糖尿病や高血圧など様々な生活習慣病と関連することは皆さまご存知だと思いますが、今回の研究では肥満ではないヒトでもカロリー制限や減量でより健康になれるかも❓という報告がありました。
対象者はBMIが22-28kg/m2の成人男女…というと標準体重からややぽっちゃりめの体形です(米国では30以上が肥満とされていますが、日本では25以上が肥満とされます)。
対象者のうち25%程度のカロリー制限をしたヒトは2年間で平均7.6kgの減量があり、気分やQoL、睡眠や性機能など、様々な項目で改善が示されました。
痩せすぎはもちろん良くないですが、最近体重が増加気味…といったヒトは少しのカロリー制限・減量を心掛けて健康ハッピィライフを目指しましょう♪


【試験概要】
  • 研究デザイン:二重盲検無作為化比較試験。
  • 対象:平均年齢37.9歳、非肥満(BMI 22-28kg/m2。米国ではBMI30未満が非肥満)の成人男女220名。
  • 介入:25%のカロリー制限、もしくは制限なし。
  • 試験期間:2年間。
【試験結果】
  • 2年時点でカロリー制限群は7.6kg、制限なし群は0.4kgの減量があった。
  • 制限なし群と比較してカロリー制限群は…
    • 2年時点での気分関連指標がより改善した(BDI-IIというテストでは0.76点、POMSというテストでは0.79点多く改善)
    • 2年時点での全体的な健康面がより改善した(QoL関連指標のSF-36というテストの一部で6.45点の改善)
    • 2年時点での性欲と性関係がより改善した(Derogatis Interview for Sexual Functionというテストで1.06点多く改善)
    • 1年時点での睡眠時間に関する自己評価が高かった(PSQIというテストの一部で0.26点の改善)
【論文リンク】

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