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2016年10月24日月曜日

怒りで心筋梗塞リスクが2倍以上に❔

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Circulation誌、2016年10月11日号より。

怒ったり興奮したりすると心臓に良くないと聞いたことがあるヒトは多いと思います。

今回の研究ではそれが大規模なデータの解析で示されました。

世界52ヵ国で急性心筋梗塞を起こした1万例以上ものデータの解析です。
その結果、発症前1時間以内に身体活動もしくは怒ったり感情的に取り乱すような出来事があると、心筋梗塞のリスクが2倍以上になったのです。

運動は無理せず行う。
すぐにカッとせずストレスをこまめに発散する。
…など日々の少しの工夫で心筋梗塞の予防を心掛けましょう♪

【試験概要】
  • 研究デザイン:症例対照研究(INTERHEART)
  • 対象:52ヵ国における最初の急性心筋梗塞12,461例。
【試験結果】
急性心筋梗塞発症前1時間以内に…
  • 身体活動をしていたヒトはリスクが2倍以上だった(OR 2.31)
  • 怒ったり感情的に取り乱していたヒトはリスクが2.5倍近かった(OR 2.44)
  • 身体活動+怒ったり感情的に取り乱したいたヒトはリスクが3倍以上だった(OR 3.05)

【論文リンク】

2016年10月12日水曜日

健康的な生活で人生の長さだけでなく質も向上❔

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Journal of the American Geriatrics Society誌、2016年10月号より。


日本は長寿国と言われており、
平均寿命(2013年)は男性80.21歳、女性86.61歳です。

しかし男女とも寿命の最後10年程は寝たきり・要介護の生活となってしまう人が多く、日常生活に制限なく過ごせる「健康寿命(2013年)」は男性71.19歳、女性74.21歳といわれています。


今回の研究では適正体重、健康的な食生活、適度な運動などを守れているヒトでは、残りの人生のうち障害なく過ごせる年数が長いことが分かりました。

長生きするだけでなく生き生きと充実した日々を送れるよう、今から健康的な生活を心掛けましょう♪

【試験概要】
  • 研究デザイン:コホート研究。
  • 対象:65歳以上(平均年齢72.7歳)でベースライン時に車椅子を必要としていない地域住民5,248名。
  • 追跡期間:1989~2015年。
【試験結果】
  • 女性は平均生存年数が15.4年、うち4.5年間が日常生活動作に障害あり。男性は平均生存年数が12.4年、うち2.9年間が障害ありだった。
  • 生存年数に対する日常生活動作の障害なし年数をパーセンテージで表すと・・・
    • 肥満者では障害なし年数の割合が7.3ポイント低かった。
    • 健康的な食生活スコア(Alternate Healthy Eating Indexを使用)が最も低いグループでは、最も高いグループと比較して障害なし年数の割合が3.7ポイント低かった。
    • 1週間に歩く量が25ブロック増えるごとに障害なし年数の割合が0.5ポイント高かった。
【論文リンク】

2016年10月6日木曜日

10月は乳がん月間 - 生活習慣で乳がんの3分の1が予防可能❔

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アメリカでは、10月 = National Breast Cancer Awareness Month(乳がん月間)とされています。

アメリカがん研究協会の2016年9月30日プレスリリースによると、アメリカの乳がん患者の約3分の1、つまり81,400名ほどは生活習慣によって乳がんが予防できたと推算されています。

エビデンスに基づく3つの予防法とは…
  1. 適正体重の達成と維持:過剰な体脂肪は閉経後乳がんのリスクと最も相関する因子の一つで、乳がんの5例に1例は過剰な体脂肪が原因だといわれています。過剰な脂肪組織は慢性的な炎症を引き起こし、インスリンやその他のホルモンを増加させることでがん細胞の増殖を促進します。
  2. 身体活動量を増やす:庭いじりやランニングなど、日常生活の中で強度が中程度以上の身体活動を毎日30分以上すると、閉経前・閉経後乳がんのリスクが低減します。また座ったり寝転んだりしている時間を減らすことも重要です。
  3. アルコールを避ける。飲むのであれば適量を守る:既存研究によると、少量であっても定期的な飲酒は乳がんリスクを上昇させるといわれており、量が増えれば増えるほどリスクも上昇します。アルコール/エタノールはDNAの損傷・がんを促進するホルモンの上昇などに繋がります。女性では1日1杯以下が適量です。
また最近出産をした女性では、授乳することも閉経前/閉経後の乳がんリスク低減に繋がります。
日々の生活でできる乳がん予防の3ヶ条、他のがんや慢性疾患のリスク低下にも繋がります。しっかり心に留めて少しずつ生活を改善していきましょう♪
【論文リンク】

2016年9月21日水曜日

カロリー制限か運動か両方か…どれを選んでも健康効果は同じ❔

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The American Journal of Clinical Nutrition誌、2016年7月27日号より。


カロリー制限をするか、運動をするか…。もしくは両方するべきか…。

誰もが一度は悩んだことのある問題です。

「カロリー制限はエイジング予防に役立つ」
「運動した方が筋肉がつき健康効果が高い」
…などなど様々な説がありますが、今回の研究ではカロリー制限、運動、両方のいずれの方法においても、同じような減量効果を達成すれば同じような健康効果が得られるということが報告されました。

3グループ共体重の約7%の減量に成功し、その結果心血管障害の発症リスクが10%低下したのです。
コレステロールや中性脂肪、血糖値や血圧など様々な改善が報告されましたが、その改善度合いは全てのグループでほぼ同程度でした。

食事も運動もどっちも頑張らないと!と自分を追い込む必要はないのかもしれません。
自分にとって楽な方を選んで取り組んでみましょう♪

【試験概要】
  • 研究デザイン:無作為化比較試験
  • 対象者:過体重で座位中心の生活をしている45-65歳の男女52名。
  • 介入:カロリー制限、運動、もしくはカロリー制限+運動による6-8%の減量。
【試験結果】
  • カロリー制限、運動、カロリー制限+運動のいずれのグループもほぼ同程度の減量効果(7%程度)を示した
  • 心血管障害リスク因子の改善効果については3グループで有意な差は認められなかったが、全体を通して下記の改善が報告された。これらの改善は生涯の心血管障害発症リスクを46%から36%に低下させた。
    • 収縮期 (−5 mm Hg)、拡張期(-4 mm Hg)の血圧が改善した。
    • 総コレステロール値が改善した(-17 mg/dL)。
    • non-HDLコレステロール値が改善した(-16 mg/dL)。
    • 中性脂肪の値が改善した(-18 mg/dL)。
    • 血糖値が改善した(-3 mg/dL)。
【論文リンク】
Effects of matched weight loss from calorie restriction, exercise, or both on cardiovascular disease risk factors: a randomized intervention trial

2016年9月12日月曜日

運動で年間$2,500もの節約❔

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Journal of American Heart Association誌、2016年9月7日号より。

適度な運動による健康効果についてはこれまでにも色々と紹介してきましたが、今回の研究では新たなメリットが報告されました。

それは・・・お金です!
適度な運動 ⇒ 健康効果 ⇒ 病院に行く回数や薬の量が減る ⇒ 節約!ということが数値として示されたのです。
心血管障害を既に患っているヒトでは年間の医療費が平均$2,500も削減でき、心血管障害やリスク因子の特にない最も健康的なグループでも医療費が$500程低いことが分かりました。

身体のためにもお財布のためにも・・・
1日30分以上、週5日以上の運動を目指して、できることから始めていきましょう♪

【試験概要】
  • 研究デザイン:観察研究
  • 対象者: Medical Expenditure Panel Surveyより、18歳以上で施設に入っていない26,239名
【試験結果】
「強度が中-高度の身体活動を1日30分以上、週5日以上」として適度な身体活動量を定義した。その結果・・・

  • 心血管障害のヒトにおいて、適度な身体活動を行っているグループでは年間の医療費が平均$2,500程度低かった($12,660 vs. $10,092)
  • 心血管障害の既往がなくリスク因子(高血圧・糖尿病・高コレステロール血症・喫煙・肥満)も問題ない最も健康的なヒトにおいても、適度な身体活動を行っているグループでは年間の医療費が平均$500程度低かった($3734 vs. $3240)。


【論文リンク】
Health Services and Outcomes Research: Economic Impact of Moderate‐Vigorous Physical Activity Among Those With and Without Established Cardiovascular Disease: 2012 Medical Expenditure Panel Survey

2016年9月7日水曜日

ネットやスマホの活用で食事改善、運動、禁煙、節酒、ダイエットなどが成功しやすい❔

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Journal of the American Heart Association誌、2016年8月31日号より


健康的な食生活、定期的な運動、禁煙、適度な飲酒、適正体重の維持…。
健康のためにしなければならないこと、したいことは沢山あります。
なるべくそのハードルを下げ成功率を高めるためには、インターネットやスマホが有効かもしれません。

今回の研究では224件もの文献を合わせて解析した結果、インターネットやスマホがこれらの健康生活に役立つというエビデンスが示されました。
無料でも様々なアプリが出ているので色々試し、自分にあったものをみつけてみましょう♪

【試験概要】
  • 研究デザイン:システマティックレビュー
  • 対象:主に健常者を対象にインターネットやモバイルアプリなどによる食事・身体活動・肥満・喫煙・飲酒状況の改善効果を評価した文献224件
  • 研究期間:対象となった研究の期間は主に6ヶ月未満、ほぼ全てが1年未満。
【試験結果】
インターネットによる介入は

  • 食事改善に有効だった(20件の研究より。エビデンスクラスIIa、レベルA)
  • 身体活動量の向上に有効だった(33件の研究より。エビデンスクラスI、レベルA)
  • 肥満改善に有効だった(35件の研究より。エビデンスクラスI、レベルA)
  • 喫煙抑制に有効だった(22件の研究より。エビデンスクラスI、レベルA)
  • 過剰飲酒の抑制に有効だった(47件の研究より。エビデンスクラスI、レベルA)

モバイルアプリによる介入は

  • 身体活動量の向上に有効だった(6件の研究より。エビデンスクラスI、レベルA)
  • 肥満改善に有効だった(3件の研究より。エビデンスクラスI、レベルA)

(※)
エビデンスクラスI: 介入が有効で有益だというエビデンスやコンセンサスがある。介入は実施されるべきである。
エビデンスクラスIIa:エビデンスは有効・有益という方向に傾いている。介入の実施は妥当である。
エビデンスレベルA:複数の無作為化比較試験のデータをもとにした結果

【論文リンク】

2016年9月2日金曜日

運動をしていてもテレビをみる時間が長いと死亡率が高い❔

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The Lancet誌、2016年7月15日オンライン号より。

近年、身体活動量を増やす重要性と共に、座位時間を減らす重要性が注目されています。
テレビを見ている時間などの座っている時間が長ければ長い程、慢性疾患のリスクや死亡率が上昇すると様々な研究で報告されているのです。

では、座位時間が多いけれども身体活動量も多いという場合はどうなるのでしょうか。
今回は16件の研究を合わせて解析し、座位時間と身体活動量の両方と死亡率の関係が評価されました。

その結果、身体活動量が最も高いグループでは座位時間が多くても死亡率が上昇しないことが分かりました。
ただしテレビをみる時間が多いヒトは、身体活動量が最多でも死亡率が高まりました。

運動をするのが苦手なヒトは、テレビの時間を減らすだけでも健康効果があるかもしれません。
テレビをみる代わりに、料理や買い物など何か楽しめることに時間を使ってみましょう♪

【試験概要】
  • 研究デザイン:システマティックレビュー / メタ解析
  • 対象: 1日の座位時間もしくはテレビ視聴時間と身体活動量の両方を測定しているコホート研究16件(うち2件は非公開)。この16件のうち座位時間に関する研究は13件で1,005,791名対象。テレビ視聴時間については6件で465,450名対象。
  • 追跡期間:座位時間の研究は2~18.1年

【試験結果】
座位時間が最少(<4時間/日)・身体活動量が最多(>35.5MET-h/週)グループと比較して…

  • 身体活動量が最も低い2グループでは死亡率が12~59%高かった。
    • 座位時間が最少(<4時間/日)・身体活動量が2番目に低い(<16MET-h/週)グループでは死亡率が12%高かった(HR 1.12)
    • 座位時間が>8時間/日・身体活動量が最低(<2.5MET-h/週)グループでは死亡率が59%高かった(HR 1.59)

    • 身体活動量は最多のままで、座位時間が増えて(>8時間/日)も死亡率は有意な上昇を示さなかった
    • 座位時間が最少(<4時間/日)のままで、身体活動量が最低(<2.5MET-h/週)グループは死亡率が27%高かった(HR 1.27)。
    テレビを3時間/日以上見るグループでは、身体活動量に関わらず死亡率が有意に高かった。
    ただし、身体活動量が最多のグループではテレビを5時間/日以上見るヒトのみで死亡率上昇(HR 1.16)が見られた。
    【論文リンク】

    Does physical activity attenuate, or even eliminate, the detrimental association of sitting time with mortality? A harmonised meta-analysis of data from more than 1 million men and women

    2016年8月29日月曜日

    身体活動レベルが低いと認知症リスクが50%アップ❔

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    The Journals of Gerontology誌、2016年7月15日オンライン号より。

    運動とがん・糖尿病・心血管障害のリスク、死亡率との関係については以前記載しましたが、今度は認知症リスクとの相関が報告されました。

    身体活動レベルが低いと脳や海馬の体積が小さく、認知症リスクが50%高かったのです。

    様々な病気のリスクを低減すると思われる身体活動レベル。
    一度に多くの運動をするのは難しくても、ウォーキングなどできることから少しずつ習慣づけていきましょう♪

    【試験概要】
    • 研究デザイン:コホート研究
    • 対象者: Framingham Study Original、Offspringコホートより、60歳以上の男女3,714名。脳のMRIについては Framingham Study Offspringコホートより1,987名のみが対象。
    • 追跡期間:10年以上
    【試験結果】

    • 身体活動レベル(The physical activity index = PAIという指標で評価)の最も低いグループは、それ以外のグループと比較して認知症を発症するリスクが50%高かった(HR 1.50)。
    • 詳細な解析では、身体活動レベルと認知症リスクの相関は…
      • APOE4(アルツハイマー病危険因子の遺伝子型)保持者以外で認められた(HR 1.58)。
      • 75歳以上の対象者において最も強かった
    • 身体活動レベルは、脳および海馬の体積と有意に正「相関した。


    【論文リンク】

    Physical Activity, Brain Volume, and Dementia Risk: The Framingham Study

    2016年8月15日月曜日

    運動でがんや糖尿病など5疾患のリスクが15~25%低下❔

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    BMJ誌、 2016年8月9日号より。
    日常的に運動をすることは減量だけでなく、様々な病気の予防にも役立つかもしれません。
    今回の研究では、身体活動量の高いヒトでは、身体活動量が不十分なヒトと比較して、乳がん・大腸がん・糖尿病・虚血性心疾患・脳梗塞のリスクが15~25%程度低かったと報告されました。

    1週間の推奨運動量は600 MET minutes以上 - つまり 強度が中程度の運動を150分以上です。
    まずはウォーキングなど気軽にできることから始めてみましょう♪

    【試験概要】
    • 研究デザイン:システマティックレビュー / メタ解析
    • 対象:身体活動と5疾患(乳がん・大腸がん・糖尿病・虚血性心疾患・脳梗塞)のいずれかについて評価したコホート研究174件。内訳は乳がん35件、大腸がん19件、糖尿病55件、虚血性心疾患43件、脳梗塞26件。
    【試験結果】
    身体活動量の高いヒト(≥8,000 MET minutes/週)は、身体活動量が不十分なヒト(<600 MET minutes/週)と比較して・・・
    • 乳がんリスクが14%低かった(RR 0.863)
    • 大腸がんリスクが21%低かった(RR 0.789)
    • 糖尿病リスクが28%低かった(RR 0.722)
    • 虚血性心疾患リスクが25%低かった(RR 0.754)
    • 脳梗塞リスクが26%低かった(RR 0.736)
    身体活動による各疾患リスクの低減効果は、身体活動量が比較的低い(3,000-4,000MET minutes/週程度まで)際に顕著であった。
    • 身体活動量が推奨最低値のヒト(600 MET minutes/週)は、身体活動量を全くしないヒトと比較して糖尿病リスクが2%低かった。
    • 身体活動量が3,600 MET minutes/週のヒトは、600 MET minutes/週のヒトと比較して糖尿病リスクが19%低かった。
    • 身体活動量が12,000 MET minutes/週のヒトは、9,000 MET minutes/週のヒトと比較して糖尿病リスクが0.6%低かった。
    【論文リンク】
    Physical activity and risk of breast cancer, colon cancer, diabetes, ischemic heart disease, and ischemic stroke events: systematic review and dose-response meta-analysis for the Global Burden of Disease Study 2013

    2016年7月5日火曜日

    がん患者さんは運動をしないと死亡率が上昇❔

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    British Journal of Cancer誌、 2016年6月14日オンライン号より。
    健康的な食生活+運動でがんの発症を予防できるかもしれないということは以前お伝えしましたが、今回の研究では予防だけでなく発症後も運動の効果があるかも❔という報告がありました。
    卵巣がんの女性を対象にした研究12件を合わせて解析した結果、運動をしないヒトはするヒトと比較して死亡リスクが高かったのです。

    病気の予防にも管理にも役立つ運動。
    暑くなり熱中症が心配な季節なので、外で行う場合は朝夕の涼しい時間を狙う、水分補給をこまめにするなど、上手に運動を取り入れていきましょう♪

    【試験概要】

    • 研究デザイン:12件の研究の統合解析
    • 対象者:上皮性卵巣がん(浸潤のあるもの)と診断されている女性6,806名 
    • 研究期間:5年間
    【試験結果】
    余暇身体活動をしない女性は、する女性と比較して死亡リスクが22%高かった(HR 1.22)。残存疾患を考慮した解析では、余暇身体活動をしない女性は死亡リスクが34%高かった(HR 1.34)。

    【論文リンク】
    Recreational physical inactivity and mortality in women with invasive epithelial ovarian cancer: evidence from the Ovarian Cancer Association Consortium

    2016年6月28日火曜日

    健康的な食生活 + 運動 = がん発症リスクが10~61%低下❔

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    Cancer Epidemiol Biomarkers Prev誌、 2016年6月23日オンライン号より。


    日本人の死因第1位のがん
    大切なヒトを亡くした経験のあるヒトや、遺伝子的に自分もリスクが高いと不安に思っているヒトが多いのではないでしょうか。
    がんの発症にはもちろん遺伝子も関係しますが、生活習慣の影響も大きいと言われています。

    今回の研究はシステマティックレビューというエビデンスレベルの高い研究で、既存研究12件のデータが合わせて解析されました。
    その結果、がん予防ガイドラインで推奨されているような食生活・身体活動を行っていたヒトではがんの発症リスクが10~61%も低かったのです。

    うちはがん家系だから…と悲観的になるのではなく、遺伝子的にリスクが高いのであれば尚更健康的な生活習慣を心掛け、がん予防に役立てましょう♪


    【研究概要】
    • 研究デザイン:システマティックレビュー
    • 対象:がん予防ガイドライン(食/身体活動)の遵守と、がん発症率/死亡率の相関を評価した研究12件
    【研究結果】
    がん予防ガイドラインを遵守しているヒトではがん発症/死亡リスクが10~61%低かった。
    部位別にみると、…
    • 乳がん:がん予防ガイドライン遵守で、発症リスクが19~60%低かった
    • 子宮体がん:がん予防ガイドライン遵守で、発症リスクが23~60%低かった
    • 大腸がん:がん予防ガイドライン遵守で、発症リスクが27~52%低かった
    • 肺がん:不明確な相関
    • 卵巣がん:相関なし
    • 前立腺がん:相関なし

    2016年6月20日月曜日

    運動、しかも4時間後の運動が記憶定着に有効❔

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    Current Biology誌、2016年6月16日号より。
    記憶を定着させるためには反復練習や睡眠が良いなど様々な説がありますが、今回の研究では運動、しかも特定のタイミングでの運動が有効❔と報告されました。

    対象者に一定量の記憶をさせ、

    1. その直後に運動
    2. 4時間後に運動
    3. 運動なし
    の3グループに分けて記憶定着率を比較したところ、4時間後に運動を行ったグループで最も記憶定着率が高かったのです。

    勉強し続けるのではなく、勉強後4時間程経ったら少し運動をしてみると、気持ちの切り替えやストレス発散だけでなく、記憶定着にも役立つかもしれません♪

    【試験概要】
    • 研究デザイン:無作為化比較試験
    • 対象者:72名。
    • 介入:関連づけられた絵と場所のセット90組を40分間で記憶した後、下記の3群に無作為化
      1. 記憶直後に35分間の運動
      2. 記憶4時間後に35分間の運動
      3. 運動なし
    【試験結果】
    2日後に記憶がどの程度残っているか評価し、記憶させた直後の点数割合で示したところ、記憶4時間後に運動をしたグループで記憶定着率が最も高かった。
    1. 記憶直後に35分間の運動:79.5%
    2. 記憶4時間後に35分間の運動:86.6%
    3. 運動なし:80.0%
    【論文リンク】
    Physical Exercise Performed Four Hours after Learning Improves Memory Retention and Increases Hippocampal Pattern Similarity during Retrieval

    2016年6月11日土曜日

    中年期の心肺適応能が高いと脳卒中でのリスクが低い❔

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    Stroke、 2016年6月9日オンライン号より。
    メタボが気になるから運動しないと…と思いつつなかなか重い腰があがらず、若い頃から運動をしておくべきだったと後悔しているヒトもいるのではないでしょうか。
    若い頃あまり運動をしていなくても「もう遅い」と諦める必要はありません!
    今回の研究では、中年期の心肺適応能が高いと脳卒中のリスクが低い❓と報告されました。
    「心肺適応能」というのは主に有酸素運動をすることで向上する能力で、今回の研究ではトレッドミルを使用して推測されました。

    運動をすることでメタボ解消だけでなく、将来の脳卒中も予防できるかも…と聞くとモチベーションが上がりますね。
    日々の運動を心がけで心肺適応能向上を目指しましょう♪

    【試験概要】

    • 研究デザイン:Cooper Center Longitudinal StudyとMedicare(国の運営する医療保険で65才以上の高齢者と障害者が受給者)のデータを使用した解析
    • 対象者:19,815名 
    • 研究期間:129,436人年の追跡
    【試験結果】
    中年期の心肺適応能が高いと、脳卒中で入院するリスクが49%低かった(最高群 vs. 最低群でHR 0.61)。
    脳卒中のリスク因子である高血圧、糖尿病、心房細動の有無について調整しても上記相関は有意であった。


    【論文リンク】
    Association Between Midlife Cardiorespiratory Fitness and Risk of Stroke The Cooper Center Longitudinal Study

    2016年6月2日木曜日

    運動をしないと子宮頸がんになりやすい❓

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    J Low Genit Tract Dis、 2016年4月22日号より。
    子宮頸がん予防についてはワクチンの効果と安全性が少し前に話題になりましたが、今回の研究では、運動しないと子宮頸がんになりやすい❓という報告がありました。

    運動と一口にいっても、仕事の中でやらなければならない運動と、自由な時間に自主的に行う運動は効果が違うと考えられており、今回の研究は後者(「余暇身体活動」)についてです。

    これからどんどん暑くなり、運動しようと思ってもなかなかクーラーの部屋から出る気がしない…ということもあるかもしれませんが、それで子宮頸がんのリスクが上がるかも…と聞くと頑張る気になれますね。
    毎日の積み重ねが大切です。出来ることから始めてみましょう♪

    【試験概要】

    • 研究デザイン:症例対照研究
    • 対象者:子宮頸がん患者128名と、年齢をマッチさせた対照(子宮頸がんが疑われたが最終的にはそう診断されなかった女性)512名 
    【試験結果】
    がんのない対照グループと比較して、子宮頸がんグループでは身体活動をしないヒトが2.4倍と多かった(OR 2.43)。
    ※上記は余暇身体活動に関する解析で、職業上の身体活動については子宮頸がんとの相関はなかった。


    【論文リンク】
    Impact of Physical Inactivity on Risk of Developing Cancer of the Uterine Cervix: A Case-Control Study

    2016年5月25日水曜日

    運動で13種類のがんリスクが10~40%低下❓

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    JAMA Internal Medicine、2016年5月16日号より。
    運動で13種類のがんリスクが10~40%低下❓という報告です。

    運動は糖尿病や高血圧、心臓病や脳卒中などの予防に役立つと言われていますが、今回の研究では更にがん予防にも役立つ可能性が報告されました。
    運動と一口にいっても、仕事の中でやらなければならない運動と、自由な時間に自主的に行う運動は効果が違うと考えられており、今回の研究は後者(「余暇身体活動」)についてです。
    アメリカやヨーロッパから12件の研究データ(全部で144万人以上ものデータ!)を統合解析したという大規模な研究です。
    その結果、余暇身体活動が多いヒトは13種類ものがんのリスクが低かったと報告されました。

    様々な病気の予防に役立つ身体活動- まずはエレベーターやエスカレーターを使わず階段を使う、一駅手前で降りて歩いてみるなど、できることから活動量を増やしていきましょう♪

    【試験概要】

    • 研究デザイン:コホート研究12件の統合解析
    • 対象者:欧米に住む男女144万名。年齢は中央値で59歳。 
    【試験結果】
    余暇身体活動が多いグループは少ないグループと比較して…
    1. 食道腺がんのリスクが42%低かった(HR 0.58)
    2. 肝がんのリスクが27%低かった(HR 0.73)
    3. 肺がんのリスクが26%低かった(HR 0.74)
    4. 腎臓がんのリスクが23%低かった(HR 0.77)
    5. 胃噴門部がんのリスクが22%低かった(HR 0.78)
    6. 子宮体がんのリスクが21%低かった(HR 0.79)
    7. 骨髄性白血病のリスクが20%低かった(HR 0.80)
    8. 骨髄腫のリスクが17%低かった(HR 0.83)
    9. 結腸がんのリスクが16%低かった(HR 0.84)
    10. 頭頸部がんのリスクが15%低かった(HR 0.85)
    11. 直腸がんのリスクが13%低かった(HR 0.87)
    12. 膀胱がんのリスクが13%低かった(HR 0.87)
    13. 乳がんのリスクが10%低かった(HR 0.90)
    【論文リンク】
    Association of Leisure-Time Physical Activity With Risk of 26 Types of Cancer in 1.44 Million Adults

    2016年5月6日金曜日

    筋トレで高齢者の死亡率が約半分に❓

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    Preventive Medicine、2016年6月号より

    筋トレで高齢者の死亡率が約半分に❓という報告です。

    健康のために運動を!というとジョギングなどの有酸素運動を思い浮かべるヒトが多いのではないでしょうか。
    運動ガイドラインでは、毎週150分の有酸素運動と共に週2回以上の筋トレが推奨されています。
    「筋トレ」は筋肉ムキムキになりたい男性がするもの!と思い、女性や高齢者は敬遠してしまうかもしれませんが、今回の研究では筋トレを週2回以上実施していた高齢者で死亡率が約半分だったと報告されたのです。
    毎日は難しくても週2回であればそんなに苦痛ではないかもしれません。
    あまり無理せず軽い重量の筋トレから始めてみましょう♪

    【試験概要】
    • 研究デザイン:1997-2001年の全米健康インタビュー調査(National Health Interview Survey:NHIS)と国民死亡記録(National Death Index)を使用した観察研究。
    • 対象:65歳以上の高齢者30,162名
    【試験結果】
    • ガイドラインで推奨されている量の筋トレ(週2回)をしていると答えた高齢者は9.6%だった
    • 研究期間中に対象者の31.6%が死亡した
    • ガイドラインで推奨されている量の筋トレをしている高齢者は、していない高齢者と比較して総死亡率が46%低かった(adjusted OR 0.64)
    【論文リンク】

    2016年4月29日金曜日

    週30分の運動でも週150分の運動と同程度の効果が得られる❓

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    PLoS One、2016年4月26日号より

    週30分の運動でも週150分の運動と同程度の効果が得られる❓という報告です。

    推奨される運動ガイドラインとして、強度が中程度の運動を週150分以上とよく言われますが、忙しい日々の中で毎週150分の運動を確保するのはなかなか難しいものです。
    もっと短い時間で同じような健康効果が得られる…というと出来過ぎた話のような気がしますが、今回カナダの研究からそんな報告がされました。

    その秘密は下記のようなインターバル運動です:
    ウォームアップ2分
    → 全力で20秒
    → 軽くこいで2分
    → 全力で20秒
    → 軽くこいで2分
    → 全力で20秒
    → クールダウン3分

    このプログラムにかかる時間はトータルで10分、これを週に3日するだけで週150分の運動をした場合とほぼ同じ健康効果が得られたというのです。
    これまで推奨されていた150分の5分の1の運動で良いというのは嬉しい話ですね。
    1回10分を週に3日であれば続けられる人も多いのではないでしょうか♪

    【試験概要】
    • 研究デザイン:介入研究
    • 対象:座位中心の生活をしている男性(平均年齢27歳、平均BMI 26kg/m2)27名。
    • 介入:下記の3群
      • 全力インターバル:間に2分間の軽い自転車こぎを挟んで全力で20秒ずつの自転車こぎを3回(+2分間のウォームアップ+3分間のクールダウン)。トータル10分を週3回。
      • 有酸素運動:最大心拍数70%程度の強度で45分の自転車こぎ(+2分間のウォームアップ+3分間のクールダウン)。トータル50分を週3回。
      • 対照群:トレーニングなし
    • 試験期間:12週間。

    【試験結果】
    週30分vs.150分と大きく異なるにも関わらず、全力インターバル・有酸素運動は共に心臓/代謝系の指標を改善させた。対照群では有意な変化は認められなかった。
    • いずれの運動も最大酸素摂取量を19%向上させた
      • 全力インターバル:32 → 38ml/kg/min
      • 有酸素:34 → 40ml/kg/min
    • いずれの運動もインスリン感度の指標(トレーニング前と72時間後のブドウ糖負荷試験)を改善させた
      • 全力インターバル:4.9 → 7.5/min/(μU/mL)
      • 有酸素:5.0 → 6.7/min/(μU/mL)
    • いずれの運動も骨格筋内のミトコンドリア量を向上させた。

    【論文リンク】