JAMA Internal Medicine、2016年5月16日号より。
運動で13種類のがんリスクが10~40%低下❓という報告です。
運動は糖尿病や高血圧、心臓病や脳卒中などの予防に役立つと言われていますが、今回の研究では更にがん予防にも役立つ可能性が報告されました。
運動と一口にいっても、仕事の中でやらなければならない運動と、自由な時間に自主的に行う運動は効果が違うと考えられており、今回の研究は後者(「余暇身体活動」)についてです。
アメリカやヨーロッパから12件の研究データ(全部で144万人以上ものデータ!)を統合解析したという大規模な研究です。
その結果、余暇身体活動が多いヒトは13種類ものがんのリスクが低かったと報告されました。
様々な病気の予防に役立つ身体活動- まずはエレベーターやエスカレーターを使わず階段を使う、一駅手前で降りて歩いてみるなど、できることから活動量を増やしていきましょう♪
【試験概要】
- 研究デザイン:コホート研究12件の統合解析
- 対象者:欧米に住む男女144万名。年齢は中央値で59歳。
余暇身体活動が多いグループは少ないグループと比較して…
- 食道腺がんのリスクが42%低かった(HR 0.58)
- 肝がんのリスクが27%低かった(HR 0.73)
- 肺がんのリスクが26%低かった(HR 0.74)
- 腎臓がんのリスクが23%低かった(HR 0.77)
- 胃噴門部がんのリスクが22%低かった(HR 0.78)
- 子宮体がんのリスクが21%低かった(HR 0.79)
- 骨髄性白血病のリスクが20%低かった(HR 0.80)
- 骨髄腫のリスクが17%低かった(HR 0.83)
- 結腸がんのリスクが16%低かった(HR 0.84)
- 頭頸部がんのリスクが15%低かった(HR 0.85)
- 直腸がんのリスクが13%低かった(HR 0.87)
- 膀胱がんのリスクが13%低かった(HR 0.87)
- 乳がんのリスクが10%低かった(HR 0.90)
【論文リンク】
Association of Leisure-Time Physical Activity With Risk of 26 Types of Cancer in 1.44 Million Adults
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