2016年5月5日木曜日

米国の死因トップ3は心臓病、がん、医療ミス❓

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BMJ、2016年5月3日オンライン号より

現在米国の死因トップ3は…

  1. 心臓病
  2. がん
  3. COPD(慢性閉そく性肺疾患)
となっていますが、実は医療ミスでの死亡が3位に入ってくるのではという報告です。

死因に関する統計はアメリカ疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)より発表されていますが、国際疾病分類(International Classification of Diseases:ICD)から死因を選ぶという集計方法のため、疾病以外の死因が正確に把握できないという難点が指摘されています。
医療ミスによる死亡については、1999年に米国医学研究所(Institute of Medicine:IOM)が発表したデータがよく使われ、44,000~98,000件/年といわれています。
しかし1999年以降に発表された新しいデータを使い、2013年の人口を元に推算したところ、医療ミスによる死亡は 251,454件/年となり、これまで考えられていた数値よりずっと高い可能性が出てきました。この数値が正しいとすると、医療ミスがCOPDを抜いて死因の第3位になるということです。

対策を練るにはまず現状の把握から…死因の実情を把握するためには集計方法の見直しが必要なのかもしれません。


【論文リンク】

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