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2016年8月30日火曜日

環境も大事!近所に健康的な食品店が多いと動脈硬化リスクが低い❔

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Circulation誌、2016年8月16日オンライン号より。

健康的な生活を送るためには個人の努力がもちろん重要ですが、環境的要因も軽視できません。

今回の研究では、各地域における健康的な食品店やレクリエーション施設の充実度と潜在的動脈硬化が相関するか評価されました。
その結果、健康的な食品店が密集している地域では潜在的動脈硬化の割合が少なかったのです。

健康的な食品店の多い所へ引っ越そう…というのはすぐにできるアクションではありませんが、家の中の環境は自分で変えることができます。
野菜や果物など健康的な食品を常に切らさないようにし、嗜好品や甘い飲み物などはなるべく家におかないようにしましょう♪

【試験概要】
  • 研究デザイン:コホート研究
  • 対象者: MESA (Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis)コホートより、5,950名。
  • 追跡期間:12年
【試験結果】
健康的な食品店が密集している地域では、潜在性動脈硬化(冠動脈石灰化スコアで評価)が少なかった。
この相関はうつなど様々な因子について調整を行った後も維持された。

2016年6月29日水曜日

食生活で健康寿命が変わる❔身体機能障害を起こすリスクが13%低下

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Journal of Nutrition誌、2016年7月号より。
日本は長寿国として知られていますが、最近では平均寿命だけでなく「健康寿命」というコンセプトが注目されています。


「健康寿命」というのは日常生活に制限なく過ごせる期間のことで、平均寿命との差は寝たきり・要介護の期間を意味します。
現状では男女とも平均寿命と健康寿命の間に10歳程度の差がありますが、これを短縮することは大きな課題です。

今回の研究では、そんな健康寿命が食生活で変わる❔という報告がされました。
食生活スコアと身体機能障害の関係を評価したところ、スコアの高いヒトでは身体機能障害を起こすリスクが13%低かったのです。

健康的な食生活で身体機能障害を予防し、元気に長生きを目指しましょう♪


【試験概要】
  • 研究デザイン:コホート研究
  • 対象者:Nurses’ Health Studyより54,762名の女性。
  • 研究期間:1992年から2008年
【試験結果】

  • 食生活の質(Alternative Healthy Eating Index-2010:AHEI-2010というスコアで評価)の総スコアが最も高いグループは、最も低いグループと比較して身体機能障害をおこすリスクが13%低かった(HR 0.87)。
  • 食品群ごとに評価すると、下記項目は身体機能障害のリスク低下と有意に相関していた。
    • 野菜・果物の高摂取
    • 砂糖入り飲料・トランス脂肪酸・塩分の低摂取
    • 適度な飲酒
  • 食品ごとに評価すると、オレンジ・オレンジジュース・リンゴ・梨・レタス・ロメインレタス・クルミの摂取が最も身体機能障害のリスク低下と相関していた。
  • 食品群、食品ごとの相関は、総スコアと比較して概ね小さく、各項目よりも全体の食事パターンが重要だと考えられる。
【論文リンク】
Greater Adherence to the Alternative Healthy Eating Index Is Associated with Lower Incidence of Physical Function Impairment in the Nurses’ Health Study

2016年6月27日月曜日

食物繊維の効果は便秘改善だけじゃない!高摂取だと健康的に年を重ねられる❔

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J Gerontol A Biol Sci Med Sci誌、 2016年6月1日オンライン号より。


「食物繊維」と聞くと便秘に良い!というイメージを持っているヒトは多いと思いますが、実は食物繊維の効果はずっと広範囲にわたるかもしれません。

今回の研究では、食物繊維が「健康的に年を重ねる」ことに役立つかということが評価されました。
「健康的に年を重ねる」 ということの定義は様々あると思いますが、この研究では「 障害、うつ、認知能低下、呼吸器症状、がんや冠動脈疾患などの慢性疾患を有さない加齢」として定義されています。

そして10年間の研究の結果・・・
食物繊維摂取量が最も多いグループでは健康的に年を重ねた割合が79%高かったと報告されたのです。

野菜や果物、全粒穀物など食物繊維を多く含む食品を積極的に摂り、健康長寿を目指しましょう♪

【研究概要】
  • 研究デザイン:コホート研究。
  • 対象者:49歳以上でがん・冠動脈疾患・脳卒中の既往のない者1,609名。
  • 研究期間:10年間の追跡。
【研究結果】
  • 食物繊維の摂取量が多いヒトでは、健康的に年を重ねるヒトが多かった。
    • 食物繊維の総摂取量が最も多いグループは、最も少ないグループと比較して健康的に年を重ねた割合が79%高かった(OR 1.79)。
    • パンなど穀類からの食物繊維摂取量が常に中央値未満だったヒトでは、その他のヒトと比較して健康的に年を重ねた割合が半分程度だった(OR 0.53)。
    • 果物からの食物繊維摂取量が常に中央値未満だったヒトでは、その他のヒトと比較して健康的に年を重ねた割合が1/3程少なかった(OR 0.64)。 

  • 炭水化物摂取量、GI値(※1)、GL値(※2)などは健康的に年を重ねることと有意な相関を示さなかった。
(※1) GI値:Glycemic Indexの略でグリセミック指数などとも呼ばれる。一定量の炭水化物を含む食品を摂取させた際、それが体内に吸収され血糖値を上昇させる度合いを相対的に表したもの。

(※2) GL値:Glycemic Loadの略でグリセミック負荷などとも呼ばれる。各食品の通常1回に食べる量に含まれる炭水化物量とGI値とを合わせて考慮した指数。
 GL = 各食品1食分に含有する炭水化物の量(g) × GI ÷ 100
で算出される。

2016年6月23日木曜日

地中海食で心血管障害のリスク低減❔

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European Heart Journal誌、2016年4月24日オンライン号より。

病気の予防や管理のための食生活というと、あれを食べてはいけない、これもダメ…と制限が多いようなイメージがあります。
確かに不健康な成分を含む食品はなるべく控えたいところですが、それよりも重要なのは健康に良い成分を含む食品を積極的に食べることかもしれません。
今回の研究では、健康的な食生活(地中海食)のスコアが高いと心血管障害の発症リスクが低く、不健康な食生活(西洋食)のスコアは特にリスクと関係なしと報告されました。

全粒穀物・果物・野菜・豆類・魚などを積極的に摂り、ポジティブな気持ちで健康的な食生活を目指しましょう♪

【試験概要】
  •  研究デザイン:コホート研究
  • 対象者:STABILITY研究より、安定した冠動脈疾患の男女15,482名。平均年齢67歳。
  • 期間:中央値で3.7年の追跡
食事に関するアンケートを元に下記2つの指標が算出された
  1. 地中海食スコア:
    • 全粒穀物・果物・野菜・豆類・魚・アルコールの高摂取
    • 肉類の低摂取
  2. 西洋食スコア:
    • 精製された穀類・嗜好品・清涼飲料水・揚げ物の高摂取

【試験結果】
主要な心血管障害を心血管死亡・非致死性心筋梗塞・非致死性脳卒中のいずれかとして定義し、各スコアとその発症リスクの相関を評価したところ・・・
  • 地中海食スコアが高いと主要な心血管障害の発症リスクが低かった。
    • 15点以上:対象者の7.3%で発症
    • 13-14点:対象者の10.5%で発症
    • 12点以下:対象者の10.8%で発症
  • 西洋食スコアは主要な心血管障害発症リスクと有意な相関なし。
【論文リンク】
Dietary patterns and the risk of major adverse cardiovascular events in a global study of high-risk patients with stable coronary heart disease

2016年6月17日金曜日

植物中心の食生活で糖尿病発症リスクが20-35%低い❔

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PLOS Medicine誌、2016年6月14日号より。
植物性食品、例えば野菜・果物・全粒穀物などにはビタミンやミネラル、食物繊維など様々な栄養素が豊富に含まれています。
今回の研究では、植物性食品中心の生活で糖尿病が予防できる❔と報告されました。

植物性食品と一口に言っても、野菜・果物・全粒穀物のように健康に良い食品もあれば、砂糖たっぷりのジュース類、精製された穀物などあまり健康に良くない食品もあります。
今回の研究ではこれらを分けて考えた場合の解析も行われており、糖尿病予防効果があったのはもちろん前者でした。

旬の野菜や果物をたっぷり食べて、糖尿病を予防しましょう♪

【試験概要】
  • 研究デザイン:コホート研究3件の解析
  • 対象者:Nurses’ Health Studyより69,949名の女性、Nurses’ Health Study 2より90,239名の女性、Health Professionals Follow-Up Studyより40,539名の男性。ベースライン時に慢性疾患を患っていない者。
  • 期間:4,102,369人年の追跡
2-4年毎に食生活に関するデータを集め、それを元に下記3つの指標が算出された

  1. PDI(植物中心の食生活スコア):
    • 摂取量が多いほど高スコア: 植物性食品
    • 摂取量が多いほど低スコア: 動物性食品
  2. hPDI(植物中心の健康的な食生活スコア):
    • 摂取量が多いほど高スコア: 全粒穀物、野菜・果物・ナッツ類・豆類・植物性オイル・お茶やコーヒーなどの健康的な植物製品
    • 摂取量が多いほど低スコア: 果物ジュース・甘味飲料・精製された穀類・イモ類・菓子/デザート類などの不健康な植物製品、動物性食品
  3. uPDI(植物中心の不健康な食生活スコア):
    • 摂取量が多いほど高スコア: 果物ジュース・甘味飲料・精製された穀類・イモ類・菓子/デザート類などの不健康な植物製品、動物性食品
    • 摂取量が多いほど低スコア: 全粒穀物、野菜・果物・ナッツ類・豆類・植物性オイル・お茶やコーヒーなどの健康的な植物製品

【試験結果】
複数の交絡因子とBMI(※1)について調整を行った解析では・・・
  • PDIスコアが最も高いグループは、最も低いグループと比較して糖尿病の発症リスクが20%低かった(HR 0.80)
  • hPDIスコアが最も高いグループは、最も低いグループと比較して糖尿病の発症リスクが34%低かった(HR 0.66)
  • uPDIスコア最も高いグループは、最も低いグループと比較して糖尿病の発症リスクが16%高かった(HR 1.16)
(※1)
BMI: Body Mass Index(ボディーマスインデックス)の略。身長と体重をもとに算出した指数で体格をあらわす。体重[kg]を身長[m]の二乗で割って算出する。


【論文リンク】
Plant-Based Dietary Patterns and Incidence of Type 2 Diabetes in US Men and Women: Results from Three Prospective Cohort Studies

2016年5月24日火曜日

思春期に果物を沢山食べると乳がん発症リスクが25%低下❓

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BMJ、2016年5月11日号より。
思春期に果物を沢山食べると乳がん発症リスクが25%低下❓という報告です。

果物や野菜は様々な栄養成分を含み健康を維持するためには欠かせない食べ物です。
これらの食べ物を多く摂取することで様々な病気の予防に繋がるといわれていますが、年をとってから健康を意識しこれらを食べるのではなく、若い頃からの心掛けが重要かもしれません。
今回の研究では思春期に果物を多く食べていると乳がん発症リスクが25%低く、若年成人期の果物摂取量は特に乳がん発症リスクと相関しないと報告されました。
早いうちから健康的な食生活を意識することが重要ですね♪

ただ思春期を過ぎてしまった人も「もう遅い」と諦める必要はありません。
若年成人期でも、個別の野菜や果物を調べると、α-カロテンを多く含む果物や野菜、オレンジ、ケールの摂取が多いと乳がん発症リスクが低下しました。
何歳になっても諦めずなるべく多くの野菜や果物を食べるよう心掛けましょう♪
ちなみに思春期の摂取としては、リンゴ・バナナ・ブドウの摂取が特に乳がん発症リスク低下と相関していたようです。

【試験概要】

  • 研究デザイン:コホート研究
  • 対象者:Nurses' Health Study IIの対象者(1989年の試験開始時に25-42歳で閉経前の女性)のうち1991年に食生活に関するアンケートに回答した90,476名、および1998年に思春期の食生活について回答した44,223名。
【試験結果】
若年成人期(27-44歳)、思春期(13-18歳)の食生活それぞれと乳がんリスクの相関を調べたところ・・・
  • 思春期の果物摂取量が多いと乳がん発症リスクが25%低かった(中央値2.9単位/日の最多グループ vs. 0.5単位/日の最少グループでHR 0.75)
  • 若年成人期の果物摂取量は乳がん発症リスクと有意な相関なし
  • 野菜摂取量については思春期も若年成人期も乳がん発症リスクと有意な相関なし
  • 詳細の解析では、若年成人期にα-カロテンを多く含む野菜や果物を食べていると閉経前乳がん発症リスクが18%低かった(中央値で0.5単位/日の最多グループ vs. 0.03単位/日の最少グループでHR 0.82)。また思春期のリンゴ・バナナ・ブドウの摂取、若年成人期のオレンジとケールの摂取が乳がん発症リスク低下と相関していた。
【論文リンク】
Fruit and vegetable consumption in adolescence and early adulthood and risk of breast cancer: population based cohort study

2016年4月12日火曜日

健康的なイメージのジュースやスムージー、半数近くが糖類多すぎ❓

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BMJ Open、2016年3月23日号より。
子供向けのジュースやスムージーに含まれている糖類の量は非常に多い!という報告です。

手軽に野菜や果物が摂れるとして人気のジュースやスムージーですが、栄養素と共に多くの糖類・カロリーも摂ってしまっているかもしれません。栄養表示をよく見て賢く選ぶようにしましょう♪


【試験概要】

  • 研究デザイン:断面研究
  • 対象:イギリスの主要スーパーにて子供向け商品として販売されているジュース、ジュース飲料、スムージー203製品
【試験結果】
果物自体に含まれる糖類は除外して計算した場合…
  • 製品100mlあたりの糖類平均含有量は7.0g(カテゴリー別では果汁100%ジュース10.7g、スムージー13.0g、ジュース飲料5.6g)
  • 半数弱(85製品)は1日あたりの推奨摂取量(19g)を超える糖類を含んでいた
【論文リンク】
How much sugar is hidden in drinks marketed to children? A survey of fruit juices, juice drinks and smoothies

2016年4月8日金曜日

生の果物を食べると心臓病や脳卒中のリスクが30-40%程低い!?

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The New England Journal of Medicineという主要医学誌、2016年4月7日号より。
生の果物を毎日食べるヒトは心血管障害発症・死亡リスクが30-40%程低い!という報告です。

果物や野菜には様々な栄養成分が含まれ、これらが相互に作用し合いながら健康効果をもたらすといわれています。サプリメントを摂るよりも、様々な果物を楽しんで食べることが健康への近道かもしれません♪

【試験概要】

  • 研究デザイン:前向き研究
  • 対象者:中国在住の30-79歳で、心血管障害の既往や降圧剤治療のない451,665名
  • 期間:320万人年の追跡

【試験結果】
生の果物を毎日食べる群では、全く/殆ど食べない群と比較して・・・
  • 収縮期血圧が4.00mmHg程度低かった
  • 血糖値が9.0mg/dL程度低かった
  • 心血管障害死亡リスクが40%低かった(HR 0.60)
  • 冠動脈疾患発症リスクが34%、脳梗塞発症リスクが25%、脳出血発症リスクが36%低かった(それぞれHR 0.66、0.75、0.64)
【論文リンク】
Fresh Fruit Consumption and Major Cardiovascular Disease in China