2016年5月11日水曜日

若い時に細身+それを維持できた高齢者は長生き❓

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BMJ、2016年5月4日号より

若い時に細身+それを維持できた高齢者は長生き❓という報告です。

年齢と共に代謝が下がり体重がアップ…というのはよく聞く話ですが、あまりに激増してしまうとあなたの人生を縮めてしまうかもしれません!
11万人以上を15年程度追跡したこの研究では、若いときに細身だったヒトでも、後々体重が激増してしまうと、細身をを維持できたヒトと比較して死亡率が男性で1割、女性で4割も高かったのです。
年のせいと諦めてしまわず、何歳になっても体形維持や向上を目指しましょう

【試験概要】
  • 研究デザイン:コホート研究(Nurses' Health StudyとHealth Professionals Follow-up Studyという2つのコホート)。
  • 対象:上記2つのコホートより、50歳時にBMI(身長と体重をもとに算出)を計測しており、5、10、20、30、40歳時の体形を思い出して報告した女性80,266名と男性36,622名。
  • 試験期間:60歳から死亡までの追跡。中央値で15-16年間。
【試験結果】
5-50歳の体形データを元に曲線を描き、対象者を下記5つのグループに分けた。
  1. ずっと細身
  2. 細身→中程度の増量
  3. 細身→激増
  4. 中肉→維持/増量
  5. 肥満→維持/増量
喫煙歴のない対象者では、「ずっと細身」グループと比較して…
  • 「細身→激増」グループは総死亡率が男性で11%、女性で43%高かった(HR 1.11、1.43)。
  • 「肥満→維持/増量」グループは総死亡率が男性で19%、女性で64%高かった(HR 1.19、1.64)。死因別にみると特に相関が強かったのは心血管障害死亡率で、男性で45%、女性で130%高かった(HR 1.45、2.30)。
喫煙歴のある対象者ではこの相関は弱まった。

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