Cancer Epidemiol Biomarkers Prev誌、 2016年6月23日オンライン号より。
日本人の死因第1位のがん。
大切なヒトを亡くした経験のあるヒトや、遺伝子的に自分もリスクが高いと不安に思っているヒトが多いのではないでしょうか。
がんの発症にはもちろん遺伝子も関係しますが、生活習慣の影響も大きいと言われています。
今回の研究はシステマティックレビューというエビデンスレベルの高い研究で、既存研究12件のデータが合わせて解析されました。
その結果、がん予防ガイドラインで推奨されているような食生活・身体活動を行っていたヒトではがんの発症リスクが10~61%も低かったのです。
うちはがん家系だから…と悲観的になるのではなく、遺伝子的にリスクが高いのであれば尚更健康的な生活習慣を心掛け、がん予防に役立てましょう♪
【研究概要】
- 研究デザイン:システマティックレビュー
- 対象:がん予防ガイドライン(食/身体活動)の遵守と、がん発症率/死亡率の相関を評価した研究12件。
がん予防ガイドラインを遵守しているヒトではがん発症/死亡リスクが10~61%低かった。
部位別にみると、…
- 乳がん:がん予防ガイドライン遵守で、発症リスクが19~60%低かった
- 子宮体がん:がん予防ガイドライン遵守で、発症リスクが23~60%低かった
- 大腸がん:がん予防ガイドライン遵守で、発症リスクが27~52%低かった
- 肺がん:不明確な相関
- 卵巣がん:相関なし
- 前立腺がん:相関なし
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