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2016年6月27日月曜日

食物繊維の効果は便秘改善だけじゃない!高摂取だと健康的に年を重ねられる❔

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J Gerontol A Biol Sci Med Sci誌、 2016年6月1日オンライン号より。


「食物繊維」と聞くと便秘に良い!というイメージを持っているヒトは多いと思いますが、実は食物繊維の効果はずっと広範囲にわたるかもしれません。

今回の研究では、食物繊維が「健康的に年を重ねる」ことに役立つかということが評価されました。
「健康的に年を重ねる」 ということの定義は様々あると思いますが、この研究では「 障害、うつ、認知能低下、呼吸器症状、がんや冠動脈疾患などの慢性疾患を有さない加齢」として定義されています。

そして10年間の研究の結果・・・
食物繊維摂取量が最も多いグループでは健康的に年を重ねた割合が79%高かったと報告されたのです。

野菜や果物、全粒穀物など食物繊維を多く含む食品を積極的に摂り、健康長寿を目指しましょう♪

【研究概要】
  • 研究デザイン:コホート研究。
  • 対象者:49歳以上でがん・冠動脈疾患・脳卒中の既往のない者1,609名。
  • 研究期間:10年間の追跡。
【研究結果】
  • 食物繊維の摂取量が多いヒトでは、健康的に年を重ねるヒトが多かった。
    • 食物繊維の総摂取量が最も多いグループは、最も少ないグループと比較して健康的に年を重ねた割合が79%高かった(OR 1.79)。
    • パンなど穀類からの食物繊維摂取量が常に中央値未満だったヒトでは、その他のヒトと比較して健康的に年を重ねた割合が半分程度だった(OR 0.53)。
    • 果物からの食物繊維摂取量が常に中央値未満だったヒトでは、その他のヒトと比較して健康的に年を重ねた割合が1/3程少なかった(OR 0.64)。 

  • 炭水化物摂取量、GI値(※1)、GL値(※2)などは健康的に年を重ねることと有意な相関を示さなかった。
(※1) GI値:Glycemic Indexの略でグリセミック指数などとも呼ばれる。一定量の炭水化物を含む食品を摂取させた際、それが体内に吸収され血糖値を上昇させる度合いを相対的に表したもの。

(※2) GL値:Glycemic Loadの略でグリセミック負荷などとも呼ばれる。各食品の通常1回に食べる量に含まれる炭水化物量とGI値とを合わせて考慮した指数。
 GL = 各食品1食分に含有する炭水化物の量(g) × GI ÷ 100
で算出される。

2016年6月23日木曜日

地中海食で心血管障害のリスク低減❔

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European Heart Journal誌、2016年4月24日オンライン号より。

病気の予防や管理のための食生活というと、あれを食べてはいけない、これもダメ…と制限が多いようなイメージがあります。
確かに不健康な成分を含む食品はなるべく控えたいところですが、それよりも重要なのは健康に良い成分を含む食品を積極的に食べることかもしれません。
今回の研究では、健康的な食生活(地中海食)のスコアが高いと心血管障害の発症リスクが低く、不健康な食生活(西洋食)のスコアは特にリスクと関係なしと報告されました。

全粒穀物・果物・野菜・豆類・魚などを積極的に摂り、ポジティブな気持ちで健康的な食生活を目指しましょう♪

【試験概要】
  •  研究デザイン:コホート研究
  • 対象者:STABILITY研究より、安定した冠動脈疾患の男女15,482名。平均年齢67歳。
  • 期間:中央値で3.7年の追跡
食事に関するアンケートを元に下記2つの指標が算出された
  1. 地中海食スコア:
    • 全粒穀物・果物・野菜・豆類・魚・アルコールの高摂取
    • 肉類の低摂取
  2. 西洋食スコア:
    • 精製された穀類・嗜好品・清涼飲料水・揚げ物の高摂取

【試験結果】
主要な心血管障害を心血管死亡・非致死性心筋梗塞・非致死性脳卒中のいずれかとして定義し、各スコアとその発症リスクの相関を評価したところ・・・
  • 地中海食スコアが高いと主要な心血管障害の発症リスクが低かった。
    • 15点以上:対象者の7.3%で発症
    • 13-14点:対象者の10.5%で発症
    • 12点以下:対象者の10.8%で発症
  • 西洋食スコアは主要な心血管障害発症リスクと有意な相関なし。
【論文リンク】
Dietary patterns and the risk of major adverse cardiovascular events in a global study of high-risk patients with stable coronary heart disease

2016年6月15日水曜日

78万人以上のデータ解析!全粒穀物を多く食べると死亡率が15%程低い❔

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Circulation、 2016年6月13日オンライン号より。


プチプチした食感や栄養価の高さで人気となった玄米や雑穀米。
これらはホールグレイン/ 全粒穀物と呼ばれ、種皮や胚などの部分が精製されずに残っているため、食物繊維やビタミンB群など様々な栄養素が多く含まれています。
他にもオートミール、全粒粉のパンやパスタなどが全粒穀物です。

今回の研究では78万人以上という膨大なデータの解析より、全粒穀物を多く食べているヒトでは死亡率が15%程度低かったと報告されました。

全粒穀物を食べるようになると便秘が改善した、肌が綺麗になったなど様々な効果を実感するヒトがいますが、更に死亡リスクまで低減なんて嬉しいことばかりですね♪
最近では調理しやすい全粒穀物が販売され、様々なレシピが紹介されているので上手に取り入れてみましょう!

【試験概要】
  • 研究デザイン:メタ解析。コホート研究12件と米国国民健康栄養調査(NHANES)の未発表データを使用。
  • 対象者:786,076名。
【試験結果】
  • 全粒穀物の摂取が最も多いグループは、最も少ないグループと比べて…
    • 総死亡率が16%低かった(RR 0.84)
    • 心血管死亡率が18%低かった(RR 0.82)
    • がん死亡率が12%低かった(RR 0.88)
  • 全粒穀物の摂取が16g(約1単位)増えるごとに…
    • 総死亡率が7%減少した(RR 0.93)
    • 心血管死亡率が9%減少した(RR 0.91)
    • がん死亡率が5%減少した(RR 0.95)
【論文リンク】
Whole Grain Intake and Mortality From All Causes, Cardiovascular Disease, and Cancer: A Meta-Analysis of Prospective Cohort Studies

Eating more whole grains linked with lower risk of death: American Heart Association Journal Report