J Am Heart Association誌、2016年8月3日号より。
女性は閉経を迎えるとコレステロール値が上昇し、メタボリックシンドロームや心血管障害のリスクが高まると言われています。
しかし今回の研究では、これらのリスク上昇が、実は閉経後ではなく閉経前/周閉経期に起きていると報告されました。
またその影響は人種によって異なり、特に黒人では閉経前/周閉経期にリスクが急上昇、閉経後にはリスク上昇が弱まるというのです。
「閉経後までは女性はリスクが低い」と油断せず、バランスの取れた食事・適度な運動・適正体重の維持など、生活習慣でできる改善は早めにしていきましょう♪
【研究概要】
- 研究デザイン:コホート研究(Atherosclerosis Risk in Communitiesコホート)。
- 対象:コホート期間の10年で閉経を迎えた1,470名
- 閉経を通してメタボリックシンドロームの重症度は徐々に悪化していった。
- 閉経の段階別にみると、閉経前・周閉経期にメタボリックシンドロームの重症度は急速に悪化し、黒人女性では閉経後に悪化が抑制された。閉経後のデータをその前(閉経前・周閉経期)の期間と比較すると…
- 白人女性:HDL(善玉)コレステロールが更に低下
- 黒人女性:腹囲、中性脂肪、HDL(善玉)コレステロール、血糖値の変化速度が低減し、メタボリックシンドロームの進行が抑制された
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