2016年8月3日水曜日

たんぱく質を動物性から植物性にスイッチして死亡率が30%低下❔

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JAMA Internal Medicine誌、2016年8月1日オンライン号より


低炭水化物、高たんぱく質など、様々な食事法がダイエットや健康に良いとして紹介されています。
しかし「たんぱく質」と一口に言っても、動物性のものか植物性のものかで身体への影響は変わってくるかもしれません。
今回の研究では動物性たんぱく質を多く摂取すると死亡率が高く、植物性たんぱく質を多く摂取すると死亡率が低かったと報告されました。

特に加工された赤肉(牛肉や豚肉など)は影響が大きいようで、これを一定量植物性たんぱく質に置き換えるだけで死亡率は34%低かったのです。

朝ごはんがソーセージやハムというヒトは、たまには納豆や豆腐に置き換えて植物性たんぱく質を摂ってみましょう♪

【研究概要】

  • 研究デザイン:コホート研究(Nurses' Health StudyとHealth Professionals Follow-up Studyという2つのコホート)。
  • 対象:上記2つのコホートより、平均年齢49歳の男女131,342名
【研究結果】
  • 総エネルギーに占める動物性たんぱく質の割合が高いと死亡率が僅かに高く、特に心血管死亡率が高かった(10%増えるごとにHR 1.08)。
  • 総エネルギーに占める植物性たんぱく質の割合が高いと死亡率が低かった(3%増えるごとにHR 0.90)。
  • 上記相関は不健康な生活習慣(喫煙・過剰飲酒・過体重/肥満・身体活動不足)を1つ以上有する者において認められ、1つも該当しない健康的な生活習慣のヒトではみられなかった。
  • 下記動物性たんぱく質を総エネルギーの3%分、植物性たんぱく質で置き換えると…
    • 加工赤肉:総死亡率が34%低かった(HR 0.66)
    • 加工されていない赤肉:総死亡率が12%低かった(HR 0.88)
    • 卵:総死亡率が19%低かった(HR 0.81)
【論文リンク】

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