2016年8月25日木曜日

肥満の期間が長くなるとがんリスクが上昇❔

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PLOS Medicine誌、2016年8月16日号より
肥満と様々ながんの関係については以前とりあげましたが、今回の研究ではどのくらいの間肥満だったかという「期間」が重要だと報告されました。
肥満の期間が長ければ長いほどリスクは高く、10年延びるごとに全ての肥満関連がんリスクが7%ずつ上昇するのです。

これは裏を返せば、肥満期間を少しでも短くすることでリスク上昇を抑えられるということです。
食生活改善や運動など、できることから始めてみましょう♪

【試験概要】
  • 研究デザイン:コホート研究
  • 対象者:Women’s Health Initiative (WHI)研究の対象者のうち、追跡期間内にBMI(※1)を3回以上計測しており、ベースライン時にがんを患っていなかった73,913名
【試験結果】

  • 過体重/肥満の期間が10年長くなるごとに、全ての肥満関連がんのリスクが7%高くなった(HR 1.07)
  • 過体重/肥満の期間が10年長くなるごとに、閉経後乳がん・子宮体がんのリスクがそれぞれ5%もしくは17%高くなった。また肥満度合いを考慮した解析でも過体重の期間10年ごとにそれぞれのリスクが8%もしくは 37%高かった。

(※1)
BMI: Body Mass Index(ボディーマスインデックス)の略。身長と体重をもとに算出した指数で体格をあらわす。体重[kg]を身長[m]の二乗で割って算出する。

【論文リンク】

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