Arthritis & Rheumatology誌、2016年8月14日オンライン号より。
日本において30代以上の男性の約3割が高尿酸血症だと言われています。
尿酸が高いと激しい関節炎を伴う痛風になりやすく、尿酸値の管理は痛風予防に重要です。
今回の研究では、DASH食という高血圧患者用の食生活が尿酸値の低減にも有効だったと報告されました。
DASH食とは下記のような食生活で、血圧低減効果については様々な研究で示されています。(詳細)
- 積極的に摂るべきもの
- 野菜、果物、全粒穀物、無/低脂肪乳製品、魚、鶏肉、豆類、ナッツ類、植物性オイル
- カリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維、たんぱく質
- 控えるべきもの
- 飽和脂肪酸の多い食品(脂肪の多い肉類や全脂肪乳製品)、トロピカルオイル(ココナッツオイルやヤシ油)、清涼飲料水、嗜好品
- 飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、塩分
【試験概要】
- 研究デザイン:RCTの補助的研究
- 対象者:高血圧前症、もしくはステージI の男女103名。平均年齢52歳。
- 介入:DASH食、もしくはコントロール食(平均的なアメリカ人の食事)を与え、かつ低/中/高塩分のいずれか。
- 研究期間:各介入30日間ずつのクロスオーバー。
- DASH食は、血中尿酸値を0.35mg/dL低下させた。
- ベースライン時の血中尿酸値が高い(≥7mg/dL)ヒトでは、DASH食により尿酸値が1.3 mg/dL低下し、これは薬剤に近い効果だった。
【論文リンク】
0 件のコメント:
コメントを投稿