JAMA誌、2016年6月21日号より。
更年期障害にはホットフラッシュ、ほてり、多汗、だるさなど様々な症状があり、欧米では40-50%のヒトが症状改善のために代替療法を使用していると言われます。
そんな代替療法の一つとして、日本でも人気があるのが大豆イソフラボンなどエストロゲン様活性をもった植物(フィトエストロゲン)です。
今回の研究では、フィトエストロゲンを使った研究62件のデータより、その有効性が改めて評価されました。
その結果、フィトエストロゲンはホットフラッシュ・膣の乾燥軽減には有意な効果を示し、寝汗には特に効果なしと報告されたのです。
解析に使用された研究の多くは方法論などに問題があり、あまり質の高くないものでしたが、大豆製品は低脂質高タンパクでダイエットにも良いので、積極的に食べてみましょう♪
【試験概要】
- 研究デザイン:メタ解析。2016年3月27日までに発表されており、植物製品によるホットフラッシュ・寝汗・膣の乾燥などへの有効性を評価した無作為化比較試験62件が対象。
- 対象者:6,653名の女性。
【試験結果】
フィトエストロゲンにより・・・
- ホットフラッシュの頻度:有意に低減した(pooled mean difference of change: -1.31)
- 膣の乾燥スコア:有意に改善した(pooled mean difference of change: -0.31)
- 寝汗の頻度:有意な効果なし
- ホットフラッシュの頻度:有意に低減した(pooled mean difference of change: -0.79)
- 膣の乾燥スコア:有意に改善した(pooled mean difference of change: -0.26)
- 寝汗の頻度:有意な効果なし
【論文リンク】
Use of Plant-Based Therapies and Menopausal Symptoms: A Systematic Review and Meta-analysis
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