2016年6月20日月曜日

運動、しかも4時間後の運動が記憶定着に有効❔

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Current Biology誌、2016年6月16日号より。
記憶を定着させるためには反復練習や睡眠が良いなど様々な説がありますが、今回の研究では運動、しかも特定のタイミングでの運動が有効❔と報告されました。

対象者に一定量の記憶をさせ、

  1. その直後に運動
  2. 4時間後に運動
  3. 運動なし
の3グループに分けて記憶定着率を比較したところ、4時間後に運動を行ったグループで最も記憶定着率が高かったのです。

勉強し続けるのではなく、勉強後4時間程経ったら少し運動をしてみると、気持ちの切り替えやストレス発散だけでなく、記憶定着にも役立つかもしれません♪

【試験概要】
  • 研究デザイン:無作為化比較試験
  • 対象者:72名。
  • 介入:関連づけられた絵と場所のセット90組を40分間で記憶した後、下記の3群に無作為化
    1. 記憶直後に35分間の運動
    2. 記憶4時間後に35分間の運動
    3. 運動なし
【試験結果】
2日後に記憶がどの程度残っているか評価し、記憶させた直後の点数割合で示したところ、記憶4時間後に運動をしたグループで記憶定着率が最も高かった。
  1. 記憶直後に35分間の運動:79.5%
  2. 記憶4時間後に35分間の運動:86.6%
  3. 運動なし:80.0%
【論文リンク】
Physical Exercise Performed Four Hours after Learning Improves Memory Retention and Increases Hippocampal Pattern Similarity during Retrieval

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