2016年9月29日木曜日

排卵期にストレスが多いヒトは受胎率が約半分❔

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Annals of Epidemiology誌、2016年8月21日オンライン号より。


日本では2015年に第一子出生時の母親の平均年齢が30.7歳になりました。
妊娠のしやすさは女性の年齢により大きく影響され、子供が欲しいと思いつつもなかなか妊娠できないカップルは10組に1組とも、5組に1組ともいわれています。

妊娠を望むカップルにとって待たなければならない期間が長くなればなるほど心身ともにストレスが溜まるのは当然のことです。
でも何とか上手にストレスを発散する方法を見つけ、悲観的にならずに過ごすことが妊娠への近道かもしれません。
今回の研究では女性にストレスの度合いを自己評価してもらったところ、排卵期周辺のストレスレベルが高い女性では受胎率が約半分だったと報告されました。

言うのは簡単でも実際には難しい…ところだとは思いますが、信じる者は救われると思ってなるべくストレスを溜めない生活を心掛けましょう♪

【試験概要】

  • 研究デザイン:観察研究。
  • 対象:40歳以下で定期的に性行為があり避妊をしていない女性400名
  • 試験期間:20サイクル以内、もしくは妊娠するまで。
【試験結果】
  • 女性にストレスのレベルを1-4で自己評価してもらったところ、推定排卵期のストレスレベルが1単位高くなる毎に受胎率が46%低かった(OR 0.54)。
  • 黄体期(排卵後)はストレスレベルが高いほど受胎率が高かったが、これは逆の因果関係(妊娠しているという事実やホルモンの関係でストレスレベルが上昇)であると考えられる(OR 1.63)。

【論文リンク】

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