The American Journal of Clinical Nutrition誌、2016年7月27日号より。
カロリー制限をするか、運動をするか…。もしくは両方するべきか…。
誰もが一度は悩んだことのある問題です。
「カロリー制限はエイジング予防に役立つ」
「運動した方が筋肉がつき健康効果が高い」
…などなど様々な説がありますが、今回の研究ではカロリー制限、運動、両方のいずれの方法においても、同じような減量効果を達成すれば同じような健康効果が得られるということが報告されました。
3グループ共体重の約7%の減量に成功し、その結果心血管障害の発症リスクが10%低下したのです。
コレステロールや中性脂肪、血糖値や血圧など様々な改善が報告されましたが、その改善度合いは全てのグループでほぼ同程度でした。
食事も運動もどっちも頑張らないと!と自分を追い込む必要はないのかもしれません。
自分にとって楽な方を選んで取り組んでみましょう♪
【試験概要】
- 研究デザイン:無作為化比較試験
- 対象者:過体重で座位中心の生活をしている45-65歳の男女52名。
- 介入:カロリー制限、運動、もしくはカロリー制限+運動による6-8%の減量。
- カロリー制限、運動、カロリー制限+運動のいずれのグループもほぼ同程度の減量効果(7%程度)を示した
- 心血管障害リスク因子の改善効果については3グループで有意な差は認められなかったが、全体を通して下記の改善が報告された。これらの改善は生涯の心血管障害発症リスクを46%から36%に低下させた。
- 収縮期 (−5 mm Hg)、拡張期(-4 mm Hg)の血圧が改善した。
- 総コレステロール値が改善した(-17 mg/dL)。
- non-HDLコレステロール値が改善した(-16 mg/dL)。
- 中性脂肪の値が改善した(-18 mg/dL)。
- 血糖値が改善した(-3 mg/dL)。
Effects of matched weight loss from calorie restriction, exercise, or both on cardiovascular disease risk factors: a randomized intervention trial
0 件のコメント:
コメントを投稿