The New England Journal of Medicine誌、2016年8月25日号より。
世界的ながんエキスパートの集団である International Agency for Research on Cancer (IARC)という団体が、肥満とがんの関係についての報告をアップデートしました。
IARCは2002年にも肥満とがんの関係についての報告を発表していますが、今回はその後の新たな研究結果をふまえ、より多くのエビデンスに基づいたものとなっています。
その結果、肥満は13ものがんと関係があり、特に食道がんではそのリスクが5倍近くなることが分かりました。
適正体重になるため、そしてそれを維持するため、食生活や運動など改善できることを探して見直していきましょう♪
【試験概要】
- 研究デザイン:レビュー
適正体重を維持することでリスクが低減できるという「十分」なエビデンスのあるがんが13部位(下記)、「限定的」なエビデンスのあるがんが3部位、「不十分」なエビデンスなのが8部位と結論づけられた。
- 食道がん
- 胃噴門部がん(胃がんの一種)
- 大腸がん
- 肝がん
- 胆嚢がん
- 膵臓がん
- 閉経後女性における乳がん
- 子宮がん
- 卵巣がん
- 腎がん
- 髄膜種(脳腫瘍の一種)
- 甲状腺がん
- 多発性骨髄腫(血液のがん)
(※1)
BMI: Body Mass Index(ボディーマスインデックス)の略。身長と体重をもとに算出した指数で体格をあらわす。体重[kg]を身長[m]の二乗で割って算出する。
【論文リンク】
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