2016年7月25日月曜日

食べる脂質の種類を変えるだけで死亡率が13-27%減❔

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JAMA Internal Medicine誌、2016年7月5日オンライン号より。


脂質の摂りすぎは肥満やメタボ、心臓病や脳卒中に繋がるというイメージを持つヒトは多いのではないでしょうか。

実は脂質には様々な種類があり、健康に良いものも、健康を害するものも存在します。
この種類による健康効果の違いは大きく、不健康な脂質を健康的な脂質に置き換えるだけで、死亡率が13-27%低減すると報告されました。

肉類や全脂肪乳製品、マーガリンなどの摂取を控え、魚類や種実類などから健康的な脂質を摂るようにしましょう♪


【試験概要】
  • 研究デザイン:コホート研究
  • 対象者:Nurses’ Health Studyより83,349名の女性、Health Professionals Follow-Up Studyより42,884名の男性。ベースライン時に心血管障害・がん・糖尿病を患っていない者。
  • 研究期間:3,439,954人年の追跡
【試験結果】
摂取量の最多グループと最低グループを比較すると・・・
  • 飽和脂肪酸:摂取量が多いと総死亡率が高かった(HR 1.08)。
  • 多価不飽和脂肪酸:摂取量が多いと総死亡率が低かった(HR 0.81)。
  • 一価不飽和脂肪酸:摂取量が多いと総死亡率が低かった(HR 0.89)。
  • トランス脂肪酸:摂取量が多いと総死亡率が高かった(HR 1.13)。
  • オメガ-6多価不飽和脂肪酸:摂取量が多いと総死亡率が低かった(HR 0.85)。
  • オメガ-3多価不飽和脂肪酸:摂取量が多いと総死亡率が低かった(HR 0.96)。
摂取カロリーの5%を飽和脂肪酸から下記に置き換えた場合…
  • 多価不飽和脂肪酸:総死亡率が27%低減すると推算される(HR 0.73)。
  • 一価不飽和脂肪酸:総死亡率が13%低減すると推算される(HR 0.87)。
【論文リンク】
Association of Specific Dietary Fats With Total and Cause-Specific Mortality

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