2016年10月5日水曜日

塩分摂りすぎ要注意!小さじ半分増える毎に死亡リスクが12%上昇❔

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Journal of the American College of Cardiology誌、 2016年10月3日オンライン号より。


日本食は低脂質で健康的だと海外でも人気が高まっていますが、醤油・味噌などを多く使い塩分が高くなりがちなのが欠点です。

塩分の摂りすぎ=高血圧に繋がるというイメージが強いかもしれませんが、今回の研究では総死亡率との関係が評価されました。
その結果、塩分の摂取量が小さじ半分程度増える毎に死亡リスクが12%上昇していたのです。

ハーブやスパイスなどを上手に活用し、美味しく減塩を心掛けましょう♪

【試験概要】

  • 研究デザイン:TOHP(Trials of Hypertension Prevention)という無作為化試験の追跡。
  • 対象者:30-54歳で高血圧前症の3,126名。
  • 介入:塩分制限もしくは対照群。
  • 研究期間:フェーズ1は18ヶ月以上、フェーズ2は36ヶ月以上の介入。介入後の追跡期間は中央値で24年間 。
【試験結果】

  • 塩分制限もしくは対照群に無作為化された3,126名では、塩分制限をしたグループで死亡率が15%低かったが、統計的に有意な差ではなかった。
  • 塩分制限をしていない者(2,974名)のデータを解析すると…
    • 1日のナトリウム摂取量が1,000mg(塩分2.5g、小さじ半分程度)増える毎に死亡リスクが12%上昇した(HR 1.12)。
    • ナトリウム対カリウムの比が1単位上昇する毎に死亡リスクが13%上昇した(HR 1.13)。
【論文リンク】
Sodium Intake and All-Cause Mortality Over 20 Years in the Trials of Hypertension Prevention

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