The Journals of Gerontology誌、2016年7月15日オンライン号より。
運動とがん・糖尿病・心血管障害のリスク、死亡率との関係については以前記載しましたが、今度は認知症リスクとの相関が報告されました。
身体活動レベルが低いと脳や海馬の体積が小さく、認知症リスクが50%高かったのです。
様々な病気のリスクを低減すると思われる身体活動レベル。
一度に多くの運動をするのは難しくても、ウォーキングなどできることから少しずつ習慣づけていきましょう♪
【試験概要】
- 研究デザイン:コホート研究
- 対象者: Framingham Study Original、Offspringコホートより、60歳以上の男女3,714名。脳のMRIについては Framingham Study Offspringコホートより1,987名のみが対象。
- 追跡期間:10年以上
- 身体活動レベル(The physical activity index = PAIという指標で評価)の最も低いグループは、それ以外のグループと比較して認知症を発症するリスクが50%高かった(HR 1.50)。
- 詳細な解析では、身体活動レベルと認知症リスクの相関は…
- APOE4(アルツハイマー病危険因子の遺伝子型)保持者以外で認められた(HR 1.58)。
- 75歳以上の対象者において最も強かった
- 身体活動レベルは、脳および海馬の体積と有意に正「相関した。
【論文リンク】
Physical Activity, Brain Volume, and Dementia Risk: The Framingham Study
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